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40代の虫歯 プロが教える4つの原因回避と まだまだ、あきらめない治療方法

2020.10.22 (最終更新日:2020.10.22)
40代虫歯の画像

さまざまな経験を乗り越え、人生の折り返し地点となる40代。
 『私の口の中は銀歯だらけ』
『痛みはないけど・・・違和感が、あったりする』
『本当に大丈夫なの?』
若い頃とは違って不安がいっぱいになる40代。

実は40代のお口の中は、およそ半分の歯が虫歯になっているのです!!

 

そこで今回は、
40代虫歯をストップさせる方法と
歯を失わない為には、どうした良いのかを原因から追求してみました。
ぜひ、今以上に虫歯を増やさない!
虫歯になってしまった歯を、永く使い続ける方法の参考にしてみてください。

 

40代は加齢によって一気に虫歯リスクが増える時期

 

この章では、40代の虫歯リスクが増える時期に関して、
まずどれくらい平均にして虫歯になっているのか、
なぜ40代加齢のこの時期が、虫歯になりやすいのかをお話してきたいと思います。  

11 40代の虫歯の平均本数

40代前後の人の虫歯の数は、(治療済みの歯、失った歯を含める)およそ12本あります。
お口の中の歯は、全部で28本(親知らずを除く)なので、約半分の歯が虫歯になってしまっているのです。

   厚生労働省ホームページより引用 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf

厚生労働省の平成28年歯科疾患実態調査結果の概要によりますと
40歳~44歳で虫歯のない人は、0.8
45歳~49歳で、0.5%と非常に低い値となります。
ほとんどの人が、1本でも虫歯があるという事ですよね。

もちろん40代の今、虫歯が始まったというわけではなく2030代の頃の治療された
虫歯もカウントされています。さらに今後は、加齢による虫歯がどんどん増えていきます!
では、その加齢による虫歯になる原因とは・・・

 1−2加齢による虫歯になる4つの原因

 加齢による虫歯には、4つの原因が考えられます。

原因:1唾液の減少
実は、加齢により唾液の分泌量が減ってしまいます。
歯の表面はエナメル質といって、人体で一番硬い組織に覆われており
虫歯はそのエナメル質が溶けてしまうことです。唾液は、
その溶けたエナメル質を、修復する働きがあります 唾液の画像

唾液の量が減ってしまうと修復するスピードが遅くなるのですね。
溶けたエナメル質を修復するスピードが遅くなることよって虫歯になってしまいます。

では、唾液減少の原因は?それは加齢によって起こる唾液線の萎縮です。唾液線の機能が低下して、唾液が出にくくなってしまいます。
また女性の場合は、女性ホルモン分泌量の低下も、唾液の量を減らす一因となります。唾液の分泌量が多かった若かりし頃より、虫歯になってしまうリスクが高くなるのです。

キシリトールガム画像

唾液減少は他にも、喫煙や口呼吸、カフェインの摂取、お薬の副作用など様々な理由もあるのですが、おしゃべりをたくさんしたり、キシリトールガムを噛んだり、唾液線マッサージしたり唾液の分泌を促せる行動を意識することで、リスク回避をしてください!

 

原因2:歯茎が下がる
歯茎は、加齢や歯周病により下がります。下がった歯の根っこの部分は、エナメル質より柔らかい象牙質でできているので虫歯になりやすいのですね。
また、とてもハミガキが難しい場所です。ハミガキが上手くできないと
更に虫歯リスクが上がってしまいます。
根面カリエスと言われる、まさにおとな虫歯の代表になります。

また、ここが虫歯になると神経の近い位置になる為に、神経を取らなければならなくなったり
レジンというプラスチックの素材で詰めたりするので汚れがつきやく
普通のハミガキテクニックでは、非常に汚れが落としにくく悪循環が続きます。

歯科医院で歯科衛生士に、あなたにぴったりのハミガキテクニックをアドバイスしてもらってください。下がる歯茎の画像

 原因3:神経が細くなる
加齢により歯の神経は、徐々に細くなっていきます。細くなることで、痛みを感じにくくもなりますす。よって虫歯になってもなかなか気が付きません。

また、過去に治療した詰め物などの隙間から、再度虫歯になっても
神経が細くなると痛みを感じにくく、虫歯が進行しても気がつきません。
痛みがなくても虫歯は進行してしまします。

症状がない虫歯を見つけるためにも、早期発見のため
歯科医院での定期検診を受けてください。
視診だけでは、虫歯は見つけにくいので
年に一度はレントゲン検査を受け早期発見しましょう。

加齢虫歯の原因

原因4:ストレスが原因の歯ぎしり食いしばり
さまざまなストレスを大きく感じる40代。歯ぎしり食いしばりの原因は、ストレスと言われています。
体にとって、ストレス発散してくれる歯ぎしり食いしばりは、とても良いことですが
歯にとっては、とても悪影響になります。
通常の人の噛む力は、だいたい体重くらいだと言われています。
しかし無意識の状態での噛む力は、なんと300キロ!

無意識の状態は、睡眠時や、仕事やスポーツなど集中している時!!
8時間の睡眠でもたった3300キロの力が歯にかかってしまったら歯は壊れていきます。
恐ろしいですよね。
300キロの力が加われれば、歯には亀裂が入ったり、既に入っている詰め物に、隙間を作ったり、また歯茎を下げてしまいます。
おとな虫歯の原因につながっているのです。

はぎしりの画像

そんな強い噛む力を分散させてくれるのが、ナイトガードと呼ばれる就寝時に装着するマウスピース!!
歯科医院でナイトガードを作成してもらい毎晩使用しましょう。 

ガーナイトガードの画像

1−3 放置すると『歯を失う』という経験をする

40代では平均1.5本の歯を失い 50代では2.5本の歯を失いますす。
症状がなければ、まだ大丈夫!と思いがちで、歯科に行く事をためらいます。
しかし、虫歯の放置をしてしまうと歯を失う可能性は非常に高くなります。
放置をするのは非常に危険な行為ですよね。

また治療をした歯も、再発している可能性があります。
症状がないことで放置に気がついていない場合もあります。
特に一度根管治療を経験した歯は、再発している事が多く無症状のうちに
どんどん悪化して抜歯に至る事ケースが多いのです。

1本でも歯を失えば、様々な問題が生じてきます。
歯を失うと、咬み合っていた歯が、空いたスペースに伸びてくる。
隣り合う歯が、空いたスペースに傾いてくる。
噛み合わせのバランスは崩れ
更に虫歯、歯周病を発症させたり進行させたりします。

お口の中の歯はドミノ倒しのようにトラブルがトラブルを生んでしまい
放置する、と失う歯の数は1本では済まなくなってしまします。

ドミノ倒しの画像

最悪の場合
歯を失うだけならまだしも、顎骨骨隋炎(歯が原因で顎の骨まで感染して顎が大きく腫れる)など一般の歯科では対応できずに、大学病院に入院をして処置を受けなければならない事態に
陥ることがあります。 
命に関わる事態を(敗血症)招いてしまうことも起こります。

虫歯を治療せずに放置することで、虫歯菌が血液に侵入し血管から全身に廻ります。
この時、虫歯菌が脳に回れば脳梗塞、心臓に回れば心筋梗塞を引き起こしてしまう。

放置をすると失ったものは、二度と取り戻せないような事態になってしまいます。そうならない為にも虫歯放置をしている歯があるのであれば、今すぐ歯科医院を受診してください。

虫歯痛い画像

まとめ

お口の半分が虫歯になっている40代は

加齢により更に虫歯は進行し、しかも無症状で気がつかない!!

無症状により放置となり『歯を失う経験』がはじまる。

 

 

 

2 40代の虫歯の治療方法と実際の治療例

では次に40代で悪化した虫歯の治療について理解していきましょう。
とは・・・言っても結論として、40代だからといって20代 30代の方と違った治療をするわけでは
ありません。虫歯治療の基本は、症状・進行レベルにマッチした処置を行うことです。
以下は初期虫歯〜進行している虫歯までのレベルと各処置内容です。

2−1虫歯レベルと治療方法

虫歯にはレベルがあり、初期虫歯はCo(要観察歯)呼ばれ痛みを感じることもなく、歯にくすみや白濁している(歯が溶け出し始めている)状態を言います。
治療をすることはなく、定期検診で進行を観察していきます。
下の表は治療を介入しなければならない虫歯レベルになります。

 

虫歯レベルの表の画像

C1(虫歯レベル★)
歯の表面のエナメル質に穴があく状態。症状はほとんどない事が多いです。
治療は虫歯を除去してレジンといわれる白いプラスチックを流し込み
光照射で固め充填する治療です。ほとんどの場合1回で終わる治療です。

C2(虫歯レベル★★)
歯の表面、エナメル質を通り越し象牙質まで及んだ虫歯です。
冷たいものがしみたりして時々痛みを感じるがすぐにおさまるので、たいした事ないかと思いがち。治療は虫歯を除去して型取りをして詰め物を入れる。保険治療では銀歯になります。
2回ほどの治療で完了する事が多いです。

一度エナメル質を削ってしまった歯は、再発のリスクが非常に高くなります。
詰め物にはさまざまな種類がありますので、再発のしにくい詰め物を選ぶ事が大切になります。

銀歯とセラミックの画像

上 保険診療 銀歯(メタルインレー)
下 自費診療 セラミック(セレミックインレー)

セラミックの詰め物は治療をしたように見えなく、綺麗ですがなんと行っても
虫歯の再発リスクを下げることに有効な治療方法です。

虫歯レベルの画像

 

C3 悪化した虫歯 (虫歯レベル★★★)
歯の表面エナメル質、その下の象牙質も、なお通り越し神経にまで虫歯が及んだ状態で
何もしていなくてもズキズキする。神経を除去していく根管治療をしなければなりません。

また一度根管治療を経験した歯の再発により、膿が溜まってしまった歯で、
歯茎にできものが出来たり、疲れた時に歯が浮いた感じがするなどの症状があります。根管内は、暗く肉眼では見えない治療なので、かなり難しく再発のリスクもふんだんに上がります。

難易度の高いこの治療は、根管治療専門(例)医療法人湧光会アスヒカル歯科の根管治療専門サイトhttps://osaka-endodontic.or.jpによる治療をお勧めします。

一般歯科での根管治療は、状態にもよりますが、
治療回数は、かなりかかります。
根管治療が終了してもその後、土台を入れ最終の被せ物を入り治療が完了するまでには、多くの時間を費やします。

悪化したC3 C4の根管治療の画像

C4 悪化した虫歯 (虫歯レベル★★★★)
歯冠が崩壊し根っこだけになった状態で治療方法は抜歯となる歯です。
神経は既に死んでいる状態で痛みを感じる事もありません。
しかし、ここで抜いてしまえば歯は戻ってきてくれません。
本当に抜かなければならないのかどうかを、歯を残す治療、
根管治療の専門医に相談する事で、抜歯と診断された歯も救える可能性があります。

 

2—2実際にひどい虫歯だった方の治療例

では、当院に来院された実際にひどい虫歯だった方の治療例をご紹介しましょう。

2−2−1 40代男性(かなりひどい状態)

過去の歯科治療にトラウマがあり、ずっと歯科に行っていなかった。
10年以上放置しており、虫歯はかなりひどい状態

Before                      根管治療を受ける事で歯を復元

ひどい虫歯画像ひどい虫歯症例の表の画像

 

2−2−2  治療内容とafterの写真

根管治療後、歯を復元していくためにクラウンレングスニングや
エクストリュージョンという治療を受けられました。

after           

ひどい虫歯症例写真の画像

レングスニングの画像

 

治療が叶わず、抜歯になってしまった歯もありましたが、根管治療により他に諦めていた歯を、残していく事が出来ました。
とても喜んでくださり、現在もまだ治療中で通院されております。治療完了の日が楽しみです。

 

 大事なことは諦めない!歯を残すこと!

40代のひどい虫歯でもまだまだ歯を残すことが出ます。
なぜなら、抜歯だけでなく治療には、様々な選択肢があります。
そのような治療方法の選択をできるような、設備の整った歯科医院、知識、技術のある歯科医師がいる、歯科医院に行くことが、歯を残していくことができるのです。

当院、アスヒカル歯科は、『根管治療』専門医のいる医院です。

2分ほどの動画です。ご覧ください。

多くの患者様が、当院の根管治療を受けられて、抜歯を宣告された歯を残していくことが、
出来ました。

エンドスペシャリストの画像(例)医療法人湧光会アスヒカル歯科の根管治療専門サイトhttps://osaka-endodontic.or.jp

4 40代虫歯だらけの手遅れにならないために気をつけること

 40代に虫歯だらけ手遅れにならないために、気をつけるべきことは大きく3つあります。
重要的に並べると、まずは、

1、毎食後のハミガキです。1日3回毎食後のハミガキが、
  やはり一番重要になります。
2、次に食生活の改善です。間食おやつやデザートを食べるのには、
  タイミングが重要になってきます。
3、そして、ストレスのかからない日常を送ることも、
  とても大切になります。

では、具体的にお話して行きます。

4−1食後のハミガキ

食後のお口の中に残った食べカス(糖)をエネルギーとして
プラークと呼ばれる細菌の塊が歯に付着します。そのプラークは、酸を出して歯を溶かすので、歯は虫歯になってしまいます。プラークは粘着性のある物資です。歯にべったりと付着していますので、ハブラシを使ってブラッシングしなければ、落ちてくれないのです。
ハミガキは、歯科医学的に最も重要な、口腔内を健康的に清潔に保つ効果的な予防処置であり
虫歯や歯周病に対する重要な治療の一つなのです。  

ハブラシの画像

 

 

4−2食生活の改善について

間食も間食後のハミガキは、通常の食事と同じように大切になります。
となると、ハミガキの回数は、1日3回では済まなくなりますよね。
楽しみにしているスイーツなどは、デザートとして食後にいただくことが、その後ハミガキが出来るので理想です。
また、お砂糖の入っている飲み物や、のど飴なども危険です。その都度、ハミガキをするのが難しいからです。食生活の改善を図って食べるタイミングを考えてみてください。

スイーツの画像

 

 

4−3ストレス回避!

そして、ストレスをためない!ストレスで起こる、はぎしり食いしばりは、自覚症状のない方が多いのですが
実は誰もが起こりうる現象です。1章でもお伝えしている通り、虫歯の原因となる、はぎしり食いしばりを
なるべくしないように、ストレスを溜めない日常を送ることが大切です。
甘いスイーツなどで癒されて、ストレスを発散することは、とてもいいこと。
ですが、食べるタイミングには、ご注意ください!

衛生士の画像まとめ

40代ひどい虫歯になってしまっている、お口の中の半分の歯を失わない為に

加齢によるリスクを少しでも回避する事
根管治療専門の医院で歯を残す治療を受ける事
手遅れにならにように日頃から気を付ける事

 

当院、アスヒカル歯科では様々な悩みを抱えて患者さまが多く来院されます。
是非ご相談だけでもお越しいただければ、不安を少しでも解消させていただくことが
できると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
実は私も不安だらけの40代です。
少しでも参考にしていただけたら幸いでございます。  

 

 

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