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インプラント治療の費用相場と保険適用の有無について

2025.05.21 (最終更新日:2025.05.21)

皆さん、こんにちは。大阪市都島区のアスヒカル歯科です。

本日は「インプラント治療の費用相場と保険適用の有無について」というテーマでお話しします。

インプラント治療に関心のある方にとって、費用面や保険の適用については特に気になるところですよね。インプラントは高額な治療とされがちですが、その費用について理解し、適切に準備することで、より安心して治療に臨むことができます。

また、保険適用の有無や費用を抑える方法についても詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

1 インプラントの保険適用について

 

はじめに、インプラント治療における保険適用の有無について解説します。

 

◎インプラントは原則として保険適用外

インプラント治療は、一般的に保険適用外とされています。

これは、インプラントが「機能回復」と同時に「審美性の向上」も目的とする治療であるためです。

保険適用の範囲は、主に基本的な生活機能の回復を目的とするものに限定されているため、審美的な要素が含まれるインプラント治療は対象外とされています。

 

具体的には、噛む機能や発音を回復するだけでなく、見た目の美しさや自然さを追求することが求められるため、一般的な保険診療の対象とはならないのです。

そのため、インプラント治療を希望される患者さんは、全額自己負担となることを念頭に置いておく必要があります。

 

また、インプラント治療には、外科的な手術が必要であり、その技術的な難易度や高度な医療機器の使用が求められます。

これらの要素が費用の高さに繋がっている点も理解しておくと良いでしょう。

治療計画の策定から手術、さらには治療後のメンテナンスまで、多くのステップを経るため、費用の全体像をしっかり把握することが重要です。

 

2 インプラントで保険が適用されるケース

 

ただし、例外的に保険が適用されるケースも存在します。

例えば、がんなどの病気や事故によって顎骨が広範囲に失われ、通常の義歯では対応が難しい場合に、インプラントが保険適用となることがあります。

このような場合、義歯では噛む機能や発音が十分に回復できないため、機能回復を目的としたインプラント治療が認められるのです。

 

また、重度の顎骨欠損を伴う先天性疾患を持つ方に対しても、インプラント治療が保険適用となることがあります。例えば、口唇口蓋裂や顎変形症といった先天的な疾患により、通常の義歯では十分な機能回復が難しい場合には、インプラントが必要とされることがあります。

さらに条件が整った施設での治療が必須

インプラントの治療で保険が適用されるためには、次のような条件が整った施設で治療を受ける必要があります。

 

・歯科または歯科口腔外科の病院であること

・歯科または歯科口腔外科に5年以上の経験がある、または、3年以上のインプラント治療の経験がある常勤医師が2名以上配置されている

・当直体制が整備されている

・医療機器や医薬品の安全確保のための体制が整備されている

 

また、保険が適用される場合でも、治療内容や適用範囲に制限があるため、詳細については医療機関でしっかりと確認することが求められます。

 

3 インプラント治療の費用相場

◎治療全体の費用相場(300,000~500,000円程度)

 

インプラント治療の費用は、1本あたりおおよそ300,000円から500,000円程度が相場とされています。

この金額には、インプラント本体の埋入手術、人工歯の装着、骨補填が必要な場合の処置など、治療に必要な全てのプロセスが含まれます。

 

具体的な費用は患者さんの口腔内の状況やインプラントの種類、使用する材料、さらには歯科医院の設備や技術レベルによっても異なります。

そのため、個別の診断を受けて正確な見積もりを出してもらうことが大切です。

また、インプラントの品質や使用する人工歯の材質(例えばジルコニアやセラミックなど)によっても費用が変動するため、これらの選択肢についても医師と十分に話し合うことが重要です。

 

◎カウンセリング・初診相談(0~10,000円程度)

 

インプラント治療を受ける前には、まずカウンセリングや初診相談が行われます。

この段階で、治療の流れやリスク、期待される結果について詳しく説明を受け、不安な点を解消します。

初診相談の費用はクリニックによって異なりますが、おおよそ0円から10,000円程度となっています。

無料で行っている歯科医院も多く、患者さんにとっては気軽に専門家に相談できる良い機会です。

 

◎検査・診断(30,000~50,000円程度)

 

インプラント治療を進めるには、詳細な検査と診断が必要です。

CTスキャンやレントゲン撮影、口腔内の状態を確認するための検査が行われ、その結果をもとに治療計画が立てられます。

この検査・診断の費用は30,000円から50,000円程度が一般的です。精密な検査によって、インプラントを安全かつ効果的に行うための基礎が築かれます。

 

CTスキャンは、顎骨の形状や密度を詳細に把握するために重要です。

顎骨が十分な厚みと高さを持っているか、神経や血管の位置関係はどうなっているかを確認することで、手術の安全性を高めることができます。

また、3Dシミュレーションを用いて埋入位置を正確に計画することで、インプラント治療の成功率を向上させることが可能です。

 

◎インプラント治療後のメンテナンス(1回3,000~10,000円程度)

 

インプラント治療後は、長期的に良好な状態を維持するために定期的なメンテナンスが必要です。インプラントの周囲の清掃や噛み合わせの確認を行うことで、インプラントを長持ちさせることができます。

メンテナンスの費用は1回あたり3,000円から10,000円程度で、定期的に受診することが推奨されています。

 

インプラントは天然の歯と異なり、虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎という歯周病に類似した炎症が発生するリスクがあります。

インプラント周囲炎は、適切なメンテナンスを怠ることで発症する可能性が高く、最悪の場合、インプラントが脱落してしまうこともあります。

そのため、定期的なメンテナンスを通じてインプラント周囲の健康を保つことが重要です。

 

4 インプラント治療の費用を抑える方法

◎医療費控除を利用する

 

インプラント治療は高額なため、医療費控除の対象となります。

1年間で一定額以上の医療費を支払った場合、その一部を所得から控除することができるため、税負担を軽減することが可能です。

医療費控除を利用することで、結果的にインプラント治療の費用を抑えることができます。

詳しくは、税務署や税理士に相談することをおすすめします。

 

医療費控除を受けるには、治療費の領収書を保存しておくことが必要です。

また、控除を受けられるのは治療費だけでなく、通院にかかる交通費や一部の医薬品の費用も含まれます。

これにより、インプラント治療全体のコストをさらに軽減することが可能です。特に高額なインプラント治療では、医療費控除を活用することで大幅な負担軽減が期待できます。

 

◎デンタルローンを活用する(毎月の支払額を抑える方法)

 

デンタルローンを利用することで、インプラント治療の費用を分割して支払うことが可能です。

これにより、一度に大きな金額を支払う負担を軽減することができます。毎月の支払額を抑えつつ、治療を進められるため、多くの患者さんにとって負担の少ない選択肢となります。

デンタルローンの金利や返済方法については、事前に歯科医院としっかり確認しておきましょう。

 

5 インプラントは費用が高くてもコスパが良い?

 

インプラントは、長期的な視野に立った場合、従来法よりもコストパフォーマンスが良いといえます。

 

◎長期的に見てコストパフォーマンスが良い理由

 

インプラントは初期費用が高額ですが、長期的に見ると非常にコストパフォーマンスが良い治療法です。

これは、インプラントがしっかりと噛み合わせの機能を回復し、メンテナンスを行うことで長持ちするためです。

適切にケアを行えば、インプラントは10年以上使用できることが多く、一生涯にわたって使用することも可能です。

 

インプラントは天然の歯に近い見た目と機能を持ち、食事の楽しみを取り戻すことができます。

また、インプラントによって顎骨が維持されることで、他の歯への影響も最小限に抑えられます。

これにより、口腔全体の健康を保つことができるため、結果的に他の歯科治療の必要性も減少し、長期的な医療費の節約につながります。

 

メリット

デメリット

審美性

耐久性

治療期間

治療費用

入れ歯

  • 安価、短期間で入れ歯が作れる
  • 修理や調整が容易
  • 残っている健康な歯に大きな負担がかかる
  • 強度が弱く、装着時の違和感が大きい
  • 金属色が目立ち、審美性にかける
  • 食べ物の温度が伝わりにくく食感にも違和感が出る
  • 入れ歯が分厚く、喋りづらい
  • 摩耗や変色が起こりやすい
  • 汚れや臭いを吸着しやすい

×

×

約1ヶ月

保険適応

ブリッジ

  • 安価、短期間でブリッジが作れる
  • パッと見てブリッジが入ってると分かりにくい
  • 両隣の歯を大きく削らなければいけない
  • 支えにしている歯への負担が大きい
  • 歯が折れる可能性がある

×

約2週間

保険適応

インプラント

  • 自分の歯のように何でも噛める
  • 他の歯に負担をかけない
  • 見た目が美しい
  • 他の歯にっ負担をかけない
  • 歯ごたえのある食べ物の触感が楽しめる
  • 隣の歯を削る必要がない
  • 発音が安定して会話を楽しめる
  • 保険治療に比べて費用と治療期間がかかる
  • 手術しないといけない

約6ヶ月~12ヶ月

約30万円~50万円

 

◎入れ歯と比較して

 

入れ歯は初期費用が安価ですが、定期的な調整や交換が必要であり、長期的にはコストがかかります。

また、噛む力が弱く、食べ物を十分に楽しむことが難しいことがあります。

入れ歯は食事中にずれたり、外れたりすることがあり、特に硬いものや粘り気のある食べ物を食べる際に不便を感じることが多いです。

 

一方、インプラントは顎骨に固定されているため、安定感があり、天然の歯に近い強さで噛むことができます。

これにより、食事を楽しむことができ、生活の質を向上させる点で優れています。

また、入れ歯による顎骨の萎縮が進むリスクもないため、長期的な健康維持にも寄与します。

これらの点から、初期費用は高いものの、インプラントは長期的なコストパフォーマンスに優れているといえます。

 

◎ブリッジと比較して

 

ブリッジは隣接する健康な歯を削る必要があるため、将来的にその歯にも負担がかかる可能性があります。

ブリッジを支えるために削った歯は、神経を抜く必要が生じることもあり、これにより歯の寿命が短くなることがあります。

また、ブリッジの下に食べ物のカスがたまりやすく、清掃が不十分だと虫歯や歯周病の原因になることもあります。

 

一方で、インプラントは独立して設置されるため、他の歯に負担をかけません。

そのため、結果的に健康な歯を守り、口全体の健康を維持することができます。

また、ブリッジの耐用年数は通常10年程度とされていますが、インプラントは適切なケアを行うことでそれ以上の長期間使用することが可能です。

このように、隣接歯への影響が少なく、長期的に安定した結果を得られる点でインプラントは優れた選択肢といえます。

 

▼まとめ

 

今回は、インプラント治療の費用相場と保険適用の有無について、大阪市都島区のアスヒカル歯科が解説しました。

インプラント治療は、保険適用外であり費用が高額になることが多いですが、その分、長期的に見て非常にコストパフォーマンスの良い治療法です。

保険適用が可能なケースも限られていますが、医療費控除やデンタルローンを活用することで、費用負担を軽減することが可能です。

また、入れ歯やブリッジと比較して、噛み合わせの回復や口腔内の健康維持に優れた点が多く、生活の質を向上させることができます。

インプラント治療を検討されている方は、ぜひ専門の歯科医院で詳しい相談を受けてみてください。

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