
「神経を取ったのに、なんでまだ痛いの?」「ズキズキして夜も眠れない…」
そんな不安を抱えている方は少なくありません。
実は、根管治療のあとに痛みが出るのは珍しくない現象です。
一時的な反応の場合もあれば、再治療が必要なケースもあります。
この記事では、歯の神経を取った後に痛みが続く理由や、正しい対処法、再治療が必要になるサインなどを、大阪市都島区「アスヒカル歯科」の歯科医師の立場からわかりやすく解説します。
目次
根管治療後に痛みが出るのはなぜ?主な5つの原因とは
1. 根の中にまだ炎症が残っている
根管治療では神経や感染組織を丁寧に取り除きますが、複雑な根の形状や奥深くまで達した細菌は完全に除去しきれないこともあります。
➡ 一時的に炎症が残ると、数日〜1週間ほど痛みが続くことがあります。
2. 清掃器具による物理的刺激
治療で使用するファイル(器具)が、歯の根の先端を少し超えてしまった場合、周囲の組織に刺激が加わり、炎症を起こすことがあります。
➡ 通常は数日で落ち着きますが、必要に応じて鎮痛薬を使うと快適に過ごせます。
3. 噛み合わせがズレている
治療後に仮の詰め物や被せ物を入れた際に、噛み合わせにわずかなズレがあると、歯根膜に過剰な圧がかかり、ズキズキする痛みを感じることがあります。
➡ 違和感がある場合は、早めに咬合調整を行うことで改善できます。
4. 周囲の組織が治癒反応を起こしている
治療による刺激で、歯の周囲の骨や歯根膜が軽い炎症反応を示すことがあります。これは生体として自然なプロセスであり、通常は時間とともに治まります。
➡ 炎症が落ち着くまで安静を心がけましょう。
5. 歯根膜への負荷が強すぎる
「歯が浮いたような感じ」「噛むと響く」と感じるときは、歯根膜(歯の根を支える膜)にストレスがかかっている可能性があります。
➡ 原因が噛みしめや歯ぎしりである場合も。マウスピースの使用などで対処できます。
根管治療後の痛みを和らげるための4つの方法
1. 鎮痛薬・抗生物質を正しく使う
強い痛みがあるときは、ロキソニンなどの市販薬を使用しましょう。必要に応じて抗生物質を処方することもあります。
➡ 指示された用法・用量を守ることが大切です。
2. 冷やして炎症を抑える(冷湿布)
頬の外側から冷やすことで腫れと痛みを軽減できます。冷やしすぎに注意し、20分冷やしたら40分休むのが目安です。
➡ 氷を直接当てるのはよくありません。濡らしたタオルをお輝程度にしてください。
温めると炎症が悪化する可能性があるためNGです。
3. 刺激の少ない食事に切り替える
治療直後は、スープや柔らかい煮物など、刺激の少ない食事を選ぶことが回復を助けます。
➡ 熱すぎるもの・冷たすぎるもの・辛いものも避けましょう。
4. 噛み合わせに違和感があればすぐ相談を
「片側だけ高く感じる」「噛みづらい」などの症状があれば、咬合調整の必要性が高いサインです。
➡ そのまま放置すると、痛みが慢性化する恐れがあります。
痛みが長く続く場合に考えられる「再治療」が必要なケースとは?
1. 根の中で細菌が再び増えてしまった(再感染)
取りきれなかった細菌が残っていたり、新たに感染した場合に再び炎症が起こることがあります。
➡ マイクロスコープを使用した再治療で成功率が大きく向上します。
2. 見逃された根管があった
歯によっては、非常に細い・曲がった・複雑な根管があり、肉眼では見逃されることもあります。
➡ 高精度なCT(CBCT)を使うことで、見えない根も見逃しません。
3. 歯の根の先に膿がたまっている(根尖性歯周炎)
歯根の先に炎症が残ってしまうと、腫れ・痛み・違和感が続きます。
この場合、根管再治療や根尖切除術などが選択肢となります。
4. 歯のひび割れ(クラック)や破折
治療後の歯は神経がなくなっているため、強い力に弱く、割れやすくなっています。
ヒビが歯根まで及ぶと、抜歯が必要になることもあるため注意が必要です。
➡ 被せ物(クラウン)で早めに補強することが予防につながります。
根管治療で後悔しないために知っておくべきこと
根管治療は「歯を残すための最後の治療」と言われています。
しかし、成功率は医院によって大きく異なります。
アスヒカル歯科では以下のような体制で、精密な根管治療を提供しています。
- マイクロスコープによる高倍率視野での治療
- CBCT(3D画像)による立体的な診断
- 無菌管理された治療空間(ラバーダム使用)
- 細菌の侵入を防ぐ精密な仮封と根管充填
アスヒカル歯科が根管治療で選ばれる理由
✅ 歯科用顕微鏡による精密な処置
✅ 再治療に強い専門医が在籍
✅ 治療後のフォローアップ体制も充実
✅ 初診相談・セカンドオピニオンも随時受付中
「できるだけ歯を残したい」「何度も再治療したくない」──
そんな方にこそ、高度な診断と確かな技術が必要です。
まとめ:痛みは「異常」ではなく「回復の一部」かもしれません
根管治療後の痛みは、一時的な反応としてよくあることです。
しかし、放置してはいけない痛みもあるため、見極めと適切な対処が重要です。
✔ 不安な症状が続く
✔ 他院での治療後に違和感がある
✔ 再治療を迷っている
そんなときは、一人で悩まず、ぜひご相談ください。
アスヒカル歯科では「治療後も安心して通える環境」をご用意しています。
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