妊婦さんと赤ちゃんのお口の疑問について【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】

2021.04.01

妊婦さんと赤ちゃんのお口の疑問について【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】

アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。

今回は妊婦さんと赤ちゃんのお口の疑問についてお話していきます。

Q1
カルシウムをしっかり摂ったら赤ちゃんの歯は丈夫になるの?

A1
赤ちゃんの歯は妊娠中にできます。早いものは妊娠初期から作られ始めますので、この時期にしっかりカルシウムをとることで、丈夫な歯になります。生えてくる歯が本質的に強いか弱いかは、歯ができあがるまでの食事の内容が大きく影響します。しっかりカルシウムを摂って丈夫な歯を赤ちゃんにプレゼントしましょう!妊娠中のカルシウムの一日必要量は900mgですが、所要量の6~7割しか摂れていないといわれています。
授乳期には一日1100mgのカルシウムを摂りましょう。案外妊娠中よりカルシウムが摂れていません。あなたとあなたの大切な赤ちゃんのために、授乳期にも食事に気をつけましょう。

Q2
歯によい栄養は?

A2
赤ちゃんの歯は妊娠中に作られます。また、永久歯も早いものは妊娠4ヶ月頃から作られ始めますので、この時期にカルシウムだけではなくバランスよく良質のタンパク質、鉄分、ビタミンなども摂り、強い歯を赤ちゃんにプレゼントしましょう。

歯を育てる栄養素
たんぱく質 : 赤ちゃんの筋肉や血液・脳細胞のほかし歯はい胚(歯のタマゴ)の材料になります。歯にカルシウムを貯めるのに大切な役目をします。歯胚がつくられる妊娠4~10週頃の初期に特に大切です。
ビタミンA : 歯のエナメル質の土台を作ります。また口の中の粘膜も強くします。妊娠12~24週頃に特に大切。
ビタミンC : 歯の象牙質の土台を作ります。妊娠12~24週頃特に大切。
カルシウム : 歯胚(しはい)を硬くします(石灰化)。妊娠中は平常の1.5倍の量(1日の所要量として900㎎)を摂りましょう。妊娠4~6ヶ月頃にとくに必要
ビタミンD : カルシウムの吸収を助け、石灰化(歯を硬くする)を調整します。

Q3
妊娠してから歯肉が腫れて、よく出血するのですが?

A3
妊娠そのものが歯周病を引き起こすわけではありません。しかし、歯周病菌は女性ホルモンの影響で増殖するものがあります。また、女性ホルモンは歯肉の毛細血管や細胞に作用して歯周病を悪化させるとも言われています。

Q4
むし歯は赤ちゃんにうつる?

A4
生まれてすぐの赤ちゃんの口の中には、むし歯菌はいません。赤ちゃんは胎内では無菌の状態で、出産後いろいろな細菌にさらされ感染していきますが、むし歯菌に関しては歯が生え始め、細菌が繁殖する環境が整うころから多くなります。なお、約1歳半から2歳半位までの間に感染しやすいです。

母親等がよく口移しで離乳食を与えることを見かけますが、この時唾液を介して母親のむし歯菌が子どもの口腔内に感染すると言われています。また、母親のむし歯菌が少ないほどその子どもへの感染は少なくなるといわれています。さらに、感染する時期が遅いほどむし歯になりにくいという報告があります。親が口移しの危険性についての知識を持つとともに歯磨きやむし歯の治療を行い自身のむし歯菌を減らしておくことが大切です。

Q5
妊娠中の歯の治療って、大丈夫ですか?

A5
基本的に歯科治療ができない時期というのはありません。おかあさんのからだの状態、赤ちゃんの状態を併せて、それぞれの時期(前期・中期・後期)での歯科治療の留意点を考えてみましょう。

(1) 妊娠前期の歯科治療(妊娠1ヶ月から4ヶ月)
妊娠の初期は胎児の各器官の形成期であり母体にとっても胎盤の成熟期です。したがって妊娠中で一番不安定な時期といえます。この時期の歯科治療としては、除痛を目的とした対処療法に留めた方が良いでしょう。妊娠の可能性のあるときは歯科医師に前もってお話しください。

(2) 妊娠中期の歯科治療(妊娠5ヶ月から7ヶ月)
中期は胎児、母体ともいちばん安定している時期といえます。この時期にできるだけの処置をすると良いでしょう。抜歯等の治療もほとんど問題はありませんが、特に不安を抱かれる方は可能なら出産後に処置しましょう。ただ、お薬の服用には注意点もありますので、歯科医あるいは産婦人科医の先生ともよく相談するようにしましょう。

(3) 妊娠後期の歯科治療(妊娠8ヶ月から10ヶ月)
妊娠後期になると子宮底がみぞおちのあたりまで上がり、心臓や肺も圧迫されるため、動悸や息切れが頻繁になります。
この時期もあまり問題なく歯科処置が可能ですが、ただ同じ姿勢を長く続けると腹部を圧迫し苦しくなることもありますので、治療時間など歯科医に相談されると良いでしょう。

◎ 妊娠中のレントゲン撮影について
わたしたちは日常生活の中で常に自然放射線と呼ばれている微量の放射線にさらさられており、これを自然被爆と呼びます。自然被爆には太陽や宇宙空間から降り注ぐものなどごく身近なところに多く存在しています。

妊娠中にレントゲン撮影をすると放射線による被曝が胎児に影響を及ぼすのではないかと心配される方も多いと思いますが、歯科でのエックス線撮影に際しての被爆は一日の自然被爆の約3分の1以下で、被爆としてはごく微量です。従って、過度に心配される必要はありません。

自然界には放射線が存在し、私たちは常に食物や地面などから放射線を受けています。その量は、日本では年間約1.5ミリシーベルトです。外国では10ミリシーベルトになる所もあり、世界の平均は2.4ミリシーベルトです。歯科医院で撮影される小さなレントゲン写真の放射線量は0.01~0.03ミリシーベルトで、顔全体を撮影する大きなレントゲン写真でも放射線量は約0.04ミリシーベルトです。 これは集団検診などで撮影する胃のレントゲン写真の放射線量の100~400分の1、また自然界から1年間に受ける放射線量の50~150分の1程度です。以上のことから、歯科医院で撮影されるレントゲン写真の安全性は高いと言えるのではないでしょうか。
レントゲン写真を撮影する時に、鉛の入った重たいエプロンなどを着用すれば被曝量を少なくすることもできます。時々、レントゲン写真を撮影した後で妊娠に気づかれて不安を感じる方がいますが、歯科医院で撮影するレントゲン写真の放射線量は極めて低いので、妊娠初期を含め全期間を通じて、歯科医院で撮影するレントゲン写真は安全であると言えます。胎児に影響が出ると言われている被曝量が250ミリシーベルト以上と言われていますが、これは歯のレントゲン写真を鉛のエプロンを着用せずに8000~24000回撮影した量と同じですので、心配の必要は無いと思われます。ただし、妊娠に気付いたら、もちろんレントゲン写真の撮影は最小限にとどめるべきであるということは言うまでもありません。 
それでも心配だと言う方は妊娠12週以降、5~7カ月の安定期に治療を行うと良いかと思います。通常の歯科治療で受ける放射線量を心配する必要はほとんどありません。それよりもレントゲン写真の撮影を避けたがために、的確な診断を受けられず適切な治療を受ける機会を逃してしまうことの方が問題です。レントゲン写真は放射線によって目で見えない病気を見えるようにする歯科治療には欠かすことができないものなのです。

Q6
 
妊産婦の歯科治療時の局所麻酔は使わないほうがよいですか?

A6
2%リン酸リドカイン製剤(歯科用キシロカイン、オーラ注)を通常量使用した場合、胎児や母乳への影響はほとんどないと報告されています。麻酔無しでは痛みを伴う治療の場合、痛みによるストレスを考えると、安定期(16週以降)の場合は局所麻酔を使用した方がよいでしょう。また麻酔の痛みを極力減らすため、表面麻酔や細い注射針、やさしく緊張を和らげるような対応も大切なことです。それよりも妊娠前に歯科健診を受け、疾患があれば早めに治療しておきましょう。

Q7 
授乳中に麻酔や薬は大丈夫?

A7 
授乳中に歯科治療を行う際に、局所麻酔注射が必要な場合があります。局所麻酔薬は母乳中に移行しますが、乳児に与える影響は少なく米国小児科学会の見解では授乳時にも使用してもよいとされています。

同様にお薬が必要なことがあります。多くの場合、母乳中に移行する量は母親に投与された薬の1~2%を超えることはありませんので、乳児に与える影響は非常に少ないと云われています。ただ、乳児の場合、特に生後1週間以内の新生児においては、薬を代謝する能力が不十分ですので注意が必要です。そのような場合は、人工乳(ミルク)を用意したり、事前に母乳を搾乳し保存しておくようにしてください。
母乳育児中の薬の飲み方の基本は、1日のうちで最も授乳間隔が空くように、できるだけ授乳の終了後に服用してください。母乳からの赤ちゃんへの影響を最小限にすることができます。
歯の痛みを無理に我慢するよりも、薬が必要な場合は服用し、早く楽になって赤ちゃんに笑顔で接してあげてください。

 

当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。

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