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麻酔が効きにくい方へ 歯科用麻酔薬「セプトカイン」について
2026.02.06
「何本も麻酔を打ったのに、治療中に痛みを感じてしまった」「下の奥歯の治療がいつも痛い」そんな経験はありませんか?
2025年1月、日本で歯科用局所麻酔薬「セプトカイン」が承認されました。海外では50年以上の使用実績があり、麻酔が効きにくい部位にも効果を発揮しやすい麻酔薬です。
この記事では、セプトカインの特徴や従来の麻酔薬との違い、どのような方に適しているかについて詳しく解説します。
- 2025年1月に日本で承認された新しい歯科用局所麻酔薬
- 組織浸透性が高く、骨が厚い下顎奥歯などにも効果的
- 保険適用で、3割負担の方は約60円の追加費用
- 使用の可否は歯科医師による適切な診断が必要
セプトカインとは
セプトカインは、アルチカイン塩酸塩を主成分とする歯科用局所麻酔薬です。1969年にドイツで開発され、現在93の国や地域で使用されています。特にアメリカでは歯科用局所麻酔薬として非常にポピュラーで、世界的な実績を誇ります。
日本では2025年1月に承認され、保険診療での使用が可能となりました。
セプトカインの基本情報
- 主成分:アルチカイン塩酸塩
- 開発国:ドイツ(1969年)
- 使用実績:93の国と地域
- 日本での承認:2025年1月
- 保険適用:あり
「麻酔が効きにくい」と感じる理由
実は、医学的に「麻酔が効きにくい体質」というものは存在しません。効きにくいと感じるのには、主に以下の4つの要因が考えられます。
1. 治療部位による影響(下の奥歯)
下の奥歯(下顎大臼歯)は骨が非常に厚く、麻酔薬が神経まで到達しにくい部位です。下顎骨は上顎に比べて緻密なため、従来の麻酔薬では十分な浸透が得られないケースがありました。
2. 炎症の存在
強い炎症がある場合、組織が酸性化します。麻酔薬はアルカリ性環境でよく働くため、酸性の組織内では効果が弱まってしまいます。
3. 緊張やストレス
不安が強いと、脳が痛みに対して過敏になり、通常なら感じない刺激も「痛み」として捉えてしまうことがあります。
4. 骨の質や密度
個人差として骨の密度が高い方は、麻酔薬が内部まで染み込みにくい傾向があります。
セプトカインの特徴
従来の麻酔薬と比較して、セプトカインには以下の優れた特徴があります。
高い組織浸透性
分子構造内に「チオフェン環」という脂溶性の高い構造を持っており、骨を含む硬い組織への浸透性に優れています。これにより、従来効きにくかった下顎の奥歯にもしっかりと作用します。
速やかな作用発現
効果が現れるまでの時間は約1〜2分程度です。リドカイン(約2〜3分)と比較して早く効き始めるため、治療開始までの待ち時間が短縮されます。
体内での代謝特性
血中でも分解されやすく、体内に薬剤が蓄積しにくいという、身体に優しい特性を持っています。
従来の麻酔薬との比較
| 項目 | セプトカイン | 従来の麻酔薬(リドカイン等) |
|---|---|---|
| 組織浸透性 | 非常に高い | 通常 |
| 効果発現時間 | 約1〜2分 | 約2〜3分 |
| 代謝経路 | 血中+肝臓 | 主に肝臓 |
| 骨への浸透 | 優れる | 制限あり |
| 保険適用 | あり | あり |
セプトカインが適している方
- 下の奥歯の治療で、麻酔が効くか不安がある方
- 過去の治療で、麻酔を何本も追加した経験がある方
- 歯科医師から「骨が厚い」と指摘されたことがある方
※アミド型局所麻酔薬にアレルギーのある方は使用できません。妊娠中や持病のある方は必ず事前にご相談ください。
治療費について
セプトカインは保険診療に対応しています。従来の麻酔薬よりも保険点数は高く設定されていますが、3割負担の患者様で1本あたり約60円程度の追加負担となります。
使用時の注意点
- 持続時間:個人差がありますが、5〜6時間ほど麻酔が続く場合があります。感覚が戻るまで、火傷や頬の噛み合わせに注意してください。
- アレルギー:過去に歯科麻酔で気分が悪くなったことがある方は必ずお申し出ください。
よくあるご質問(FAQ)
まとめ
セプトカインは、特に下の奥歯など、従来の麻酔では不安があった方にとって非常に有効な新しい選択肢です。当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせて、最適な麻酔方法をご提案しています。
麻酔に関する不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
