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ゆびしゃぶりは出っ歯になる?
2025.11.15
皆さんこんにちは、アスヒカル歯科院長の加藤真悟です。
今日は、お子さんの「ゆびしゃぶり」についてのお話です。
「うちの子、まだ指をしゃぶっているけど大丈夫?」「出っ歯になるって本当?」
そんな質問を、子どもの患者さんを診ていると本当によく受けます。
結論から言うと——
ゆびしゃぶりの“時期”と“頻度”によって、歯並びやかみ合わせに影響する可能性があります。
今回の動画では、
ポイント1 ゆびしゃぶりで出っ歯になるメカニズム
ポイント2 何歳までなら自然にやめるのを待って大丈夫か
ポイント3 やめられないときのやさしい対応方法
この3つのポイントをお話ししていきます。
①ゆびしゃぶりで出っ歯になる理由
ゆびしゃぶりをすると、指が上の前歯を前に押し出す力が加わります。
この「押し出しの力」が長期間続くと、
- 上の前歯が前に出る(出っ歯)
- 前歯の間にすき間ができる(開咬)
- 上下の歯のかみ合わせがずれる
といった「歯列・咬合(こうごう)」の問題が起きやすくなります。
特に4歳を過ぎても頻繁に指しゃぶりをしている場合は、
歯やあごの成長に影響が出るリスクが高まります。
ただし重要なのは、“やっている時間の長さ”と“力の強さ”。
寝る前に少しだけ触っている程度なら、大きな問題になることはほとんどありません。
一方で、日中もずっと指をしゃぶっている場合は、注意が必要です。
②何歳までなら自然にやめるのを待っていい?
2〜3歳くらいまでの指しゃぶりは、安心や睡眠のための「心理的な行動」です。
この時期は無理にやめさせようとしなくても大丈夫です。
多くのお子さんは、4〜5歳になると自然と回数が減っていきます。
ただし、6歳を過ぎても続く場合は歯並びに影響が出やすくなるため、歯科でのチェックがおすすめです。
歯医者では、
- 指しゃぶりによるかみ合わせの変化
- 舌や唇の使い方のクセ(口腔習癖)
などを見て、必要に応じてアドバイスを行います。
また、場合によっては「MFT(口腔筋機能療法)」といって、
舌や口のまわりの筋肉の使い方を練習するトレーニングを取り入れることもあります。
③無理なくやめさせる3つのコツ
「やめなさい!」と強く言っても、逆にストレスで長引くこともあります。
ここでは、優しく・自然にやめられる方法を3つ紹介します。
- 手や口を使う遊びを増やす
粘土遊びや折り紙、風船ふくらましなど、手や口をよく使う遊びは指しゃぶりを減らします。 - 寝る前の安心ルーティンを作る
絵本を読む・抱っこするなど、安心できる習慣を作ると、指しゃぶりの代わりになります。 - 子どもと一緒に「やめる目標」を話し合う
「◯歳になったら卒業しようね」と約束することで、前向きに取り組めます。
シールカレンダーで「できた日」を一緒に確認するのも効果的です。
どうしてもやめられない場合は、歯科医院で相談してください。
アスヒカル歯科では、お子さんの性格やペースに合わせて、
無理のない方法を一緒に考えていきます。
【まとめ】
ゆびしゃぶりは“悪いこと”ではない
指しゃぶりは、赤ちゃんにとって安心を得る自然な行動です。
ただし、時期が長く続くと歯並びに影響することもあるという点だけ覚えておきましょう。
大切なのは、「やめさせること」よりも、お子さんが安心して卒業できるように寄り添うことです。
アスヒカル歯科では、小児歯科専門のスタッフが在籍し、 歯並びや習癖の相談、検診にも丁寧に対応しています。 気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。


