20代で歯周病?恥ずかしいと感じる前に知ってほしいこと

2025.12.27

実は早期発見できれば、十分にコントロールできます

皆さんこんにちは。
大阪市都島区のアスヒカル歯科、院長の加藤です。

今回は
20代なのに歯周病と言われて恥ずかしい
歯周病って年配の人の病気じゃないんですか?
という不安や疑問についてお話しします。

実際に診療をしていると、
20代の患者さんが検査結果を見て
「こんな年齢で歯周病なんて…」
と、かなりショックを受けている場面に何度も立ち会います。

ですが、結論からお伝えします。
20代で歯周病が見つかることは、決して珍しいことではありません。
そして、早い段階で気づけたこと自体は、むしろプラスです。

今日は、
なぜ20代でも歯周病になるのか、
そして今から何をすればいいのかを、歯科医の立場からお話しします。

今日の記事のポイント

まず、今日お伝えしたいポイントを整理します。

  • 歯周病は年齢ではなく「環境」で進行する病気

  • 20代の歯周病は、初期段階で見つかることが多い

  • 恥ずかしがって放置すると、将来一気に悪化しやすい

  • 正しいケアを始めれば、十分にコントロールできる

この4つを、順番に詳しく解説していきます。

ポイント①歯周病は「年配の病気」ではありません

歯周病とは…歯周病の中には二つあります。

①歯肉炎 ②歯周炎

歯肉炎と歯周炎を足して【歯周病】ということです。

①歯肉炎
歯磨きが不足していて、歯茎が炎症を起こしている状態

②歯周炎
歯肉炎の状態が続き、慢性的に炎症が起こり、さらに歯の周りの骨が溶けていく状態

歯周病というと、
「高齢の人がなる病気」
というイメージを持っている方がとても多いです。

ですが、歯周病は実際には
細菌による慢性的な炎症性疾患で、
年齢そのものよりも、

  • 歯磨きの質

  • 生活習慣

  • 体調やストレス

  • 口の中の細菌環境

といった要素が大きく関係します。

そのため、

  • 忙しくて歯磨きが雑になっている

  • 定期検診を受けていない

  • 歯茎からの出血を放置している

こうした状態が続けば、
20代でも歯周病が始まることは十分にあり得ます。

ポイント②20代の歯周病は「軽度」で見つかることが多い

ここで、少し安心していただきたい点があります。

20代で歯周病と診断される多くのケースは、
初期〜軽度の歯周病です。

具体的には、

  • 歯茎が少し腫れている

  • 歯磨きのときに出血する

  • 歯周ポケットがやや深い

といった段階で見つかることが多く、
この時点で適切なケアを始めれば、
進行を止めることは十分に可能です。

むしろ、
40代・50代になってから見つかる歯周病よりも、
回復しやすい条件がそろっているとも言えます。

ポイント③恥ずかしさで放置すると、将来の負担が大きくなる

問題なのは、
「恥ずかしい」という気持ちから、
歯周病を放置してしまうことです。

歯周病は、

  • 痛みが出にくい

  • 進行がゆっくり

  • 気づいたときには進んでいる

という特徴があります。

20代で軽度だった歯周病も、
何もせずに放置すると、

  • 歯を支える骨が溶ける

  • 歯がグラつく

  • 将来的に歯を失う

といったリスクが高まります。

「今は大丈夫そうだから」
という判断が、
10年後、20年後の大きな差につながります。

ポイント④歯周病は「一緒に管理していく病気」

歯周病は、
一度治療すれば終わり、という病気ではありません。

大切なのは、

  • 正しい歯磨き方法を身につける

  • 定期的に歯科でチェックを受ける

  • 生活習慣を少し見直す

といったことを、
無理なく続けていくことです。

アスヒカル歯科では、

  • 今の状態を分かりやすく説明する

  • 必要以上に怖がらせない

  • できることから一緒に始める

という姿勢を大切にしています。

歯周病は、
「恥ずかしい病気」ではなく、
早めに気づいて管理すべき生活習慣病のひとつです。

アスヒカル歯科の考え方

当院では、
20代で歯周病と診断された患者さんに対しても、

  • なぜ今こうなっているのか

  • どこまで進行しているのか

  • 何をすれば防げるのか

を、できるだけ丁寧に説明します。

「若いから大丈夫」でもなく、
「若いのにダメだ」でもなく、
今からどう守るかを一緒に考えます。

まとめ

最後にまとめです。

  • 歯周病は年齢ではなく環境で進行する

  • 20代の歯周病は軽度で見つかることが多い

  • 放置すると将来の負担が大きくなる

  • 正しいケアで十分にコントロールできる

  • 早めの対応が一番の予防になる

「歯周病かも」と言われて不安になった方ほど、
今が一番大切なタイミングです。

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