歯医者が本音で話します|インプラントが向いている人・向いていない人

2026.02.20







こんにちは。大阪市都島区の歯医者さん、アスヒカル歯科の院長加藤です。
歯を失ったとき、「インプラントってどうなんだろう?」と悩まれる方は多いです。「第二の永久歯」という魅力的な言葉もあれば、「高額」「怖い」といった不安な声もあります。今日は歯科医師として、インプラントが向いている人と向いていない人について、本音でお話しします。
今回のポイント

  • インプラントとは何か?他の治療(ブリッジ・入れ歯)との違い
  • インプラントが向いている人の特徴
  • インプラントをおすすめしないケースと注意点

1. インプラントとは何か、他の治療法との違い

インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に「チタン製の人工歯根」を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。他の代表的な治療法と比較してみましょう。

項目 インプラント ブリッジ 入れ歯
固定方法 骨に直接固定 両隣の歯で橋渡し バネなどで維持
周囲の歯 削る必要なし 大きく削る必要あり バネの負担がかかる
噛み心地 天然歯に近い 良好 違和感が出やすい
見た目 非常に自然 良好 金属バネが見える場合も

2. インプラントが向いている人の特徴

以下のような考えをお持ちの方には、インプラントは非常に有効な選択肢となります。

  • 健康な歯を削りたくない方
    ブリッジのように隣の歯を犠牲にすることなく、将来的に残っている歯を守ることができます。
  • しっかり噛めることを重視する方
    骨に固定されるため、硬いものも自分の歯のように噛める喜びが得られます。
  • 見た目や違和感のなさを求める方
    前歯などの目立つ位置や、入れ歯の異物感が苦手な方に適しています。
  • 長期的なコストパフォーマンスを考えられる方
    初期費用はかかりますが、適切に管理すれば長く使えるため、長い目で見ると価値が高いと考える方も多いです。

3. インプラントをおすすめしないケース

一方で、慎重な判断が必要な場合や、おすすめできないケースもあります。

身体的・生活習慣の要因

  • 骨の量や質が不足している方
    ただし、骨を増やす処置(骨造成)で対応可能な場合もあります。
  • 全身疾患のコントロールが不十分な方
    重度の糖尿病、骨粗鬆症の治療中、心臓病、高血圧などの方は主治医との連携が必要です。
  • 喫煙習慣がある方
    タバコは血流を悪くし、傷の治りを遅らせ、成功率を下げてしまいます。
  • 歯周病が進行している方
    まず歯周病を治さないと、インプラントが脱落する「インプラント周囲炎」のリスクが非常に高くなります。
【重要】メンテナンスに通えない方は要注意
インプラントは虫歯にはなりませんが、「インプラント周囲炎(歯周病)」にはなります。定期的なメンテナンスを怠ると、せっかく入れたインプラントを抜かなければならなくなることも。入れた後のケアが最も大切です。

よくある誤解について

「インプラントは一生持つ?」
適切なメンテナンスで長期間使用できますが、必ずしも一生を保証するものではありません。自分自身のケアと定期検診が寿命を左右します。

「高額だから無理?」
保険適用外のため1本あたり数十万円かかりますが、デンタルローンなどの分割払いも可能です。ご自身のライフプランに合わせて検討することが大切です。

まとめ

インプラントは、「健康な歯を守りたい」「しっかり噛みたい」という方にとって非常に優れた治療法です。しかし、お口の状態や全身疾患、生活習慣によっては適さない場合もあります。

大切なのは、イメージだけで「怖い」と避けたり、逆に「完璧な治療」と過信したりせず、まずはしっかりとした検査を受けることです。当院ではCT検査等を用いて骨の状態を確認し、あなたに最適な治療計画をご提案します。


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