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麻酔が効きにくい方へ歯科用麻酔薬「セプトカイン」
2026.01.20
麻酔が効きにくい方へ歯科用麻酔薬「セプトカイン」について
「何本も麻酔を打ったのに、治療中に痛みを感じてしまった」「下の奥歯の治療がいつも痛い」そんな経験はありませんか?
2025年1月、日本で歯科用局所麻酔薬「セプトカイン」が承認されました。海外では50年以上の使用実績があり、麻酔が効きにくい部位にも使用されている麻酔薬です。
この記事では、セプトカインの特徴や従来の麻酔薬との違い、どのような方に適しているかについて解説します。
✅ この記事のポイント
- セプトカインは 組織浸透性 に特徴がある局所麻酔薬
- 下顎奥歯など骨が厚い部位でも選択肢になり得る
- 保険適用(3割負担の方で追加は目安 約60円/本)
- すべての方に適しているわけではなく、歯科医師の判断が必要
※費用は治療内容・使用本数等で変動します。
🦷 こんな方はご相談ください
- 下の奥歯の治療で麻酔に不安がある
- 過去に麻酔を複数本使ったことがある
- 骨が厚いと指摘されたことがある
※アレルギー・妊娠中・持病のある方は事前にお申し出ください。
セプトカインとは
セプトカインは、アルチカイン塩酸塩を主成分とする歯科用局所麻酔薬です。1969年にドイツで開発され、現在93の国や地域で使用されています。日本では2025年1月に承認され、保険診療での使用が可能になりました。
「麻酔が効きにくい」と感じる理由
知っておきたい「麻酔が効きにくい体質」は医学的には一般的に想定されません
麻酔が効きにくいと感じる背景には、部位や炎症など複数の要因が関わることがあります。
治療部位による影響(下の奥歯が効きにくい理由)
下の奥歯(下顎大臼歯)は骨が厚く、麻酔薬が到達しにくい部位です。下顎骨は上顎骨と比較して緻密で厚みがあるため、浸透に時間がかかったり、十分な効果が得られないことがあります。
炎症の存在
歯や歯ぐきに炎症がある場合、組織が酸性化することで麻酔薬の効果が弱まることがあります。
緊張やストレス
治療への不安や緊張が強いと、痛みを感じやすくなることがあります。
骨の質や密度
個人差として骨の質や密度が高い方は、麻酔薬が浸透しにくい場合があります。
セプトカインの特徴
特徴セプトカインのポイント
- 高い組織浸透性:脂溶性の構造(チオフェン環)を持ち、骨を含む硬組織への浸透性が期待されます。
- 速やかな作用発現:効果発現まで約1〜2分(目安)。
- 体内での代謝特性:血中でも分解されやすく、体内に薬剤が蓄積しにくい特性があります。
従来の麻酔薬との比較
| 項目 | セプトカイン | 従来の麻酔薬(リドカイン等) |
|---|---|---|
| 組織浸透性 | 非常に高い | 通常 |
| 効果発現時間 | 約1〜2分 | 約2〜3分 |
| 代謝経路 | 血中+肝臓 | 主に肝臓 |
| 骨への浸透 | 優れる | 制限あり |
| 保険適用 | あり | あり |
セプトカインが適している方
対象選択肢になり得るケース
- 下の奥歯の治療で麻酔に不安がある方
- 過去の治療で麻酔を複数本使用した経験がある方
- 骨が厚いと指摘されたことがある方
注意使用できない/要相談の場合があります
- アミド型局所麻酔薬にアレルギーがある方
- 妊娠中・授乳中の方
- 持病がある方、服薬中の方
※すべての患者さんに適しているわけではありません。使用の可否は歯科医師が判断します。
治療費について
費用保険適用(目安:3割負担で約60円/本)
セプトカインは保険診療に対応しています。従来の麻酔薬と比較して約2倍の保険点数が設定されていますが、3割負担の患者さんの場合、実質的な負担増は1本あたり約60円程度が目安です。
※治療内容や使用本数により異なります。診療時に歯科医師または受付スタッフにお尋ねください。
使用時の注意点
注意点治療後の過ごし方
- 麻酔効果の持続:個人差がありますが、5〜6時間続く場合があります。唇や舌を噛まないようご注意ください。
- 熱い飲食:感覚が鈍くなるため、やけどにご注意ください。
- アレルギー:過去に麻酔でアレルギー反応があった方は必ず事前申告をお願いします。
- 妊娠・授乳:歯科医師と相談の上で使用可否を判断します。
よくあるご質問(FAQ)
Q:セプトカインは誰でも使えますか?
A:いいえ、すべての方に使用できるわけではありません。アミド型局所麻酔薬にアレルギーのある方は使用できません。妊娠中の方や持病のある方は事前にご相談ください。
Q:セプトカインを使えば絶対に痛くないですか?
A:麻酔の効果には個人差があります。セプトカインは組織浸透性に特徴がありますが、治療部位や状態によって効果は異なります。状態を確認しながら適切な麻酔方法を選択します。
Q:従来の麻酔薬より注射が痛くないですか?
A:注射時の痛みは従来の麻酔薬と同程度です。当院では表面麻酔やゆっくりした注入など、痛みを軽減する工夫を行っています。
Q:保険は適用されますか?
A:はい、保険診療に対応しています。3割負担の方で、1本あたり約60円の負担増が目安です。
Q:すべての治療でセプトカインを使いますか?
A:いいえ。治療部位や患者さんの状態に応じて歯科医師が選択します。必要に応じて従来の麻酔薬との併用も行います。
Q:副作用はありますか?
A:他の局所麻酔薬と同様に副作用の可能性があります。麻酔の持続(5〜6時間程度)、注射部位の違和感、まれにアレルギー反応などが報告されています。異常を感じた場合はすぐにお申し出ください。
まとめ
まとめセプトカインは「麻酔が効きにくい部位」の新しい選択肢
セプトカインは、組織浸透性と作用発現時間に特徴を持つ歯科用局所麻酔薬です。特に下の奥歯など、従来の麻酔薬で不安を感じていた方にとって選択肢となり得ます。
※ただし、すべての方に適しているわけではありません。使用の可否は歯科医師が判断します。
【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療方針を保証するものではありません。セプトカインの使用可否や治療内容については、必ず歯科医師の診察を受け、ご相談ください。


