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【歯医者が解説】痛くない麻酔の3つの秘訣|歯科治療の痛みが怖い方へ
2025.08.15
「歯の治療は平気だけど、最初の麻酔がとにかく痛くて苦手…」
「麻酔の“チクッ”とする痛みを想像するだけで、歯医者さんから足が遠のいてしまう…」
このように、歯科治療の麻酔に恐怖心を持っている方は、実は非常に多くいらっしゃいます。
しかし、ご安心ください。
近年の歯科医療では、様々な工夫によって麻酔の痛みをほとんど感じさせない「無痛治療」に取り組む歯科医院が増えています。
今回は、「歯医者さんの麻酔を痛くなくする方法」について、プロが実践している3つの重要なポイントを徹底解説します。
この動画を見れば、麻酔への恐怖心が和らぎ、安心して歯科治療を受けられるようになります。
本日お伝えする、痛くない麻酔の秘訣はこちらです。
①針が刺さる痛みを消す「表面麻酔」
②薬液の刺激をなくす「人肌への加温」
③圧迫痛を防ぐ「超スロー注入」
以上の3つのポイントについて解説します。
ポイント1:針が刺さる痛みを消す「表面麻酔」
麻酔で痛みを感じる最初の関門は、「注射針が歯茎に刺さる瞬間」です。
この“チクッ”とする痛みをなくすために非常に有効なのが、「表面麻酔」です。
表面麻酔とは、注射の前に麻酔薬が含まれたジェルやシールを歯茎に塗ったり、貼ったりする処置のことです。
・ジェル状の麻酔薬を歯茎に塗る
・麻酔成分を含んだシールを歯茎に貼る
これにより、歯茎の表面の感覚が麻痺するため、注射針がいつ刺さったのか分からないほど、痛みを大幅に軽減することができます。
ほとんどの「無痛治療」を掲げる歯科医院で基本となっている処置ですので、麻酔が怖い方は、まずこの表面麻酔を行っているか確認するのがおすすめです。
ポイント2:薬液の刺激をなくす「人肌への加温」
2つ目のポイントは、「麻酔薬の温度」です。
麻酔薬が体内に注入されるとき、冷たい液体が入ってくると、その温度差が刺激となり、痛みとして感じてしまいます。
そこで、「カートリッジウォーマー」という専用の機械を使って、麻酔薬のカートリッジを人肌とほぼ同じ温度(37℃前後)に温めます。
体温に近い温度の麻酔薬を注入することで、温度による刺激をなくし、痛みを感じにくくさせることができます。
これも、患者さんの負担を減らすための大切な工夫の一つです。
■ポイント3 ゆっくりお薬を入れる
そして、最も重要なポイントが、「麻酔薬をゆっくりと注入すること」です。
麻酔の痛みは、針が刺さる痛みだけではありません。
麻酔薬が歯茎の中に一気に入ってくることで組織が急に膨らみ、「圧迫による痛み」が生じます。
この圧迫痛を防ぐためには、コンピューター制御で麻酔薬を一定の速度で、かつ非常にゆっくりと注入できる「電動麻酔器」を使用するのが極めて効果的です。
手動の注射器では力加減にムラが出てしまいがちですが、電動麻酔器を使うことで、痛みを感じるポイントを避けながら、理想的なスピードで麻酔を行うことができます。
当医院でもこの電動麻酔器を使用しており、患者さんからは「え、もう麻酔終わったんですか?」と驚かれることも少なくありません。
まとめ
今回は、「歯医者さんの麻酔を痛くなくする方法」について、3つのポイントを解説しました。
ポイント1:「表面麻酔」で針が刺さる痛みをなくす
ポイント2:「薬液の加温」で温度差の刺激をなくす
ポイント3:「電動麻酔器でのスロー注入」で圧迫痛をなくす
もちろん、痛みの感じ方には個人差があります。
しかし、これら3つの工夫を組み合わせることで、麻酔の痛みは劇的に軽減することが可能です。
歯科医院を選ぶ際には、こうした「痛みをなくすための取り組み」を事前にホームページで確認したり、電話で問い合わせてみたりするのも良いでしょう。