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【1日で終わる虫歯治療】保険適用の白い詰め物「レジン充填」のメリット・デメリットを歯科医師が解説
2025.09.12
「虫歯を治したいけど、銀歯は見た目が気になる…」
「仕事が忙しくて、何度も歯医者に通う時間がない…」
「治療はしたいけど、費用はなるべく抑えたい…」
虫歯治療について、こんな風に思っていませんか?
実は、「型取りが不要」で「1回の通院で完了」し、さらに「保険適用で安価」な白い詰め物の治療法があるんです。
今回は、そんな治療法「コンポジットレジン充填」について解説します。
この動画を見れば、レジン治療がどんなもので、あなたに適しているのかが分かります。
本日お伝えするポイントはこちらです。
①「レジン充填」とはどんな治療?
②知っておくべき「レジン充填」のメリット・デメリット
以上の2つのポイントについて解説します。
■ポイント1 レジン充填の治療のこと
型取りなしでできる白い詰め物、その正体は「コンポジットレジン充填」という治療法です。
これは、虫歯を削った部分に、「コンポジットレジン」と呼ばれる歯科用の白いプラスチックを直接詰めて形を整える、非常にポピュラーな治療です。
虫歯がある部分を切削器具を用いて削り落としていきます。
その後、削った穴の部分にプラスチックの樹脂を流し込み、光を当てて固めます。
固まった後は、噛み合わせを確認し、必要があれば調整をして治療は完了です。
この治療であれば、治療期間も1日でできますし、虫歯の大きさや場所にもよりますが、15分〜20分程度で1本の歯の治療を終わらせることができるという治療です。
比較的小さな虫歯や、奥歯の溝、前歯の隙間など、様々なケースで用いられる一般的な保険治療です。
ポイント2:知っておくべき「レジン充填」のメリット・デメリット
手軽で人気のレジン充填ですが、もちろんメリットと、知っておくべき注意点、デメリットがあります。
① 保険適用で安価
保険が使えるため、治療費の負担が少ないのが最大の魅力です。窓口での負担額は、1本あたり1,500円~3,000円程度が目安です。
② 治療が1回で終わる
型取りが不要なため、通院回数が少なくて済みます。忙しい方には大きなメリットです。
③ 白くて見た目が良い
歯の色に近い材料を使うため、銀歯に比べて自然で目立ちません。
④ 歯を削る量が少ない
銀歯の型取りと違い、虫歯の部分だけを最小限に削って詰めることができるため、健康な歯を多く残せます。
ほとんどの場合、麻酔は必要なく治療することができますが、虫歯が大きいと麻酔が必要になることもあります。
続いてはデメリットについてです。
デメリットも大きく2つあります。
① 時間の経過とともに変色しやすい
『レジン充填』の治療では、いわゆるプラスチックの素材を使用します。
少し想像していただき、タッパに入れたカレーを洗い流したとしても、なかなか黄色い色が落ちなくなることがありますよね。
レジンはそれと同じで、日頃の食事などで、少しずつ変色をし、一度変色してしまうとなかなか白く戻ることは難しいのです。
② 強度が金属よりは劣り、割れることがある
プラスチックでできていますので、強い力が加わると割れてしまったり、かけてしまったりする可能性があります。
ですので、一生使える治療!というわけではありません。
このように、レジン充填はメリットの多い優れた治療法ですが、万能ではありません。
お口の状態によっては、より強度のある型取りタイプの詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)の方が適している場合もあります。
まとめ
今回は、「型取り無しでできる白い詰め物」について、2つのポイントを解説しました。
ポイント1
その正体は「レジン充填」という、プラスチックを直接詰める1日で終わる治療法であること。
ポイント2
『安価・早い・白い・削る量が少ない』というメリットと、『変色・強度』というデメリットがあること。
レジン充填は、比較的小さな虫歯に対して非常に有効な治療選択肢です。
しかし、あなたの虫歯の大きさや噛み合わせによっては、他の治療法が最適な場合もあります。
どの治療法が自分に合っているのか、まずは歯科医師にしっかりと診査・診断してもらい、それぞれのメリット・デメリットをよく聞いた上で、納得して治療法を選択することが大切です。